ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

book

後藤正治著『スカウト』

絶版になっているらしく、近くの本屋では入手できず、アマゾンのマーケットプレイスにて購入。 1日で読んでしまう。 広島カープ、大洋、オリックスブルーウェーブ、日ハムでスカウトを務めた木庭教氏を追っかけている。このなかでなんと言っても、球団創立…

映画『二十歳の原点』

朝、起きてテレビをつけたらやっていた。 この原作となった高野悦子の『二十歳の原点』、文庫は何度か読んだけど映画は初めて。 悦子の憧れの鈴木役が地井武男だった。 結局、“自分”と“他人”との乖離に絶望し、“自分”もエゴの固まりではないかと考える。じゃ…

情熱大陸『川上未映子』

情熱大陸7月12日23:00 やっと、作家の川上未映子が登場。 彼女の饒舌な文体はとても心地よい。それは、テンポのせいか、あるいは、大阪弁のせいか。 こないだ、youtubeで観たエレカシ宮本浩次との対談も。

中原昌也「中原昌也 作業日誌2004→2007」

どうして、こんなにお金がないのだろう。 どうして、こんなに真剣に生きているのだろう。 どうして、こんなに傷つきやすいのだろう。 蟹工船より蟹工船だ。 現代の階級社会の歪さが表現されている。そして、切実な叫びは誰のよりも芸術作品になっている。中…

ジャン・コクトー『怖るべき子供たち』

買ったのはずいぶん前だったけど、いつも途中で挫折していた小説。 挫折していた理由がわかった。 この小説に登場する人物の資質がぼくに皆無だから。 後味が悪いよ。

伊坂幸太郎「グラスホッパー」

今ごろ読む。 なるほど、キャラが立っている。グラスホッパー (角川文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2007/06/23メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 172回この商品を含むブログ (525件) を見る

ケラの久しぶりの本「労働者K」

ケラのブログを読んで気になって、アマゾンで「労働者K」を検索してみた。 出ない。まだ、アマゾンにアップされてないのか。 明日、うちの近くの本屋を探してみよう。 ちなみにジュンク堂書店にはアップされてた。

遠藤周作「海と毒薬」

今まで、なんとなく敬遠してきた。それはこのタイトルのためだと思う。「海と毒薬」。どうしようもなく重い。実際、読了した今でも、何が毒薬で何が海なのか分からないし、それでいて、この小説にふさわしいタイトルは「海と毒薬」しかないような気もする。 …

『十九歳のジェイコブ』中上健次

中上健次の小説の割にすいすい読めた。設定的には、中上健次作品としては、よくあるもので『路地もの』であることには変わりない。 中上健次を読むと、村上龍が読みたくなり、村上龍を読むと、中上健次が読みたくなるのは、高校の頃から変わらない。授業中に…

平田オリザ『演劇入門』

戯曲の舞台はセミパブリックな空間を選ぶ。 プロットを考える。プロットとは通常、話の筋だが、彼の場合、単に人の出入りと、その人物たちによってもたらされる情報の内容だけを指す。 エピソードを考える。実際にその場面で何を話すか、話題を考える。 戯曲…

荻原浩著『コールド・ゲーム』

中学のときの同級生たちに襲いかかる不可思議な災難。それは、中学のときのいじめられっ子の復讐だった。 まあ、ありがちっていえばありがち。 ただ、テンポの良いプロットと文章で飽きさせない。キャラクターの配置もよくあるパターンなんだけど、それが安…

神保町にて

約1ヶ月ぶり。半蔵門線で神保町へ。もう5年以上お世話になっている美容室NのTさん(♂)。あいかわらず、男の僕が見てもかわいい顔をしている。目がくりくりとして小柄。夏休みは、日帰りで京都に行ったが、暑くて仕方がなかった云々。 その後、三省堂に行…

筒井康隆の新作

筒井康隆:「若い人を喜ばせたい」 最新作「ビアンカ・オーバースタディ」でサイン会 - 毎日jp(毎日新聞) 学生時代は、朝から晩まで筒井康隆。授業中も筒井康隆だった。 「夢の木坂分岐点」「残像に口紅を」とか、夢中になって。むさぼり読んだ。そんな筒…

村上龍「半島を出よ」〜幻冬舍文庫〜

前から読もうと思っていて、本屋で手に取ること幾度。 今夜から読めるかな。 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)作者: 村上龍出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/08/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 82回この商品を含むブログ (158件) を見る 半島を出よ…

「思考の整理学」外山滋比古著

思考の整理学 (ちくま文庫)作者: 外山滋比古出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1986/04/24メディア: 文庫購入: 91人 クリック: 844回この商品を含むブログ (747件) を見る20年以上前に発行されたこの本が今ごろになって、かなり売れているらしいので読んで…

「桜庭一樹読書日記」

たしかに津波のような読書量。小さな村だったら一瞬のあいだにひと飲みだ。 新宿に住んで、毎夕、近くの大型書店へ偵察に。そこでの獲物たち。それらのラインアップを眺めるだけでも、僕の読書欲を妖しい角度から刺激する。 「やっべー、僕も負けずに勉強し…

情熱大陸「桜庭一樹」

録画していたモノを観る。文学少女がそのまま作家になったような。そんな彼女は、実は僕の好きなタイプなのかもと思ったりする。直木賞を受賞するまでは、彼女の存在はまったく知らなかったから、当然、受賞作「私の男」も読んでいない。 今回、芥川賞を受賞…

「魔太郎がくる!!」by 藤子不二雄A

コンビニコミック版でよむ。オリエンテーリング部の先輩を森の中で遭難させるくだりはかなり怖い。

思い通りにならない

澁澤龍彦著 「秘密結社の手帖」 今日、神保町で買った。 「古代における密儀宗教」にひかれたから。秘密結社の手帖 (文春文庫)作者: 渋沢龍彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/09メディア: 文庫 クリック: 24回この商品を含むブログ (27件) を見る き…

「本棚」

川上未映子がブログで紹介し、かつ、彼女の本棚が掲載されていて、なおかつ、みうらじゅんさんの本棚も掲載されているというのでさっそくアマゾンに注文した。本棚作者: ヒヨコ舎出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2008/01/18メディア: 単行本購入: 11人 …

芥川賞と直木賞

第138回芥川賞は川上未映子氏、直木賞は桜庭一樹氏 芥川賞作家の仲間入りを果たした川上氏は大阪府出身。歌手でもあり、「未映子」として2004年にアルバム『夢みる機械』、2005年に『頭の中と世界の結婚』をビクターエンタテインメントより発表する。音楽活…

草思社が経営破たん

驚いた。『声に出して読みたい日本語』『間違いだらけのクルマ選び』などのベストセラーがある草思社が経営破たんした。この出版社のようにベストセラーの本を出版するような会社が経営破たんとは。 出版業界は長らく不況が続いていると言われているけど、草…

嶽本野ばらが復帰

嶽本野ばら、大麻事件を語る 「読者の審判仰ぎたい」 彼の存在を忘れていた。 以前は、彼の嘆美な世界を欲していたのに。 なぜ、大麻に走ったのか。「太宰治、ジャン・コクトー、シド・ヴィシャス…。自分の好きなアーティストがドラッグを使っていたというと…

情熱大陸〜見城 徹〜

「直木賞、芥川賞にこだわっていたら、文春には勝てない」 と言いながら、受賞結果報告の電話が気になって仕方がない これが細心にして大胆な見城徹なんだと思う。石原正康とはまったくタイプが違って 石原氏の方が意外と押しがが強そう。

 『ニュー 大人の時間ですよ!』発売記念〜細川徹&五月女ケイ子 in お台場・〜子供は見ちゃダメよ!はーい!トークショー!〜

zep2階にあるTOKYO CULTURE CULTUREで。16時から。会場に入るとADと書いたTシャツを着た佐伯新さんが前説。「ニュー大人の時間ですよ」を買うために並ぶ場所やトイレ、さらにはテーブルに置いてある注文用のボタンにまでガムテープでバミる。かなり緊張…

「マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男」 マイケル・ルイス

あまりのおもしろさに一晩で読了。 アメリカメジャーの貧乏球団アスレチックス。この球団は金はないのに毎年、それなりの成績を残している。その訳は他の球団とはまったく異なった視点からチーム作りを行っているからだ。 高校生ルーキーよりも大学生ルーキ…

高橋まこと著「スネア」

amazonで購入後、即日読了。ほんとおもしろかった。気がついたら最後のページだった。 BOØWY解散の真相。氷室と布袋の間にあるもの、といったミーハー的な話題も楽しませてくれるし、まこっちゃん自身の高校受験失敗、所属バンドからクビ宣告などの挫折、奥…

山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」

いまごろ読んだ。読み始めていつのまにか夢中になって40分くらいで読み終わった。すごくテンポの良い文章でするするイメージが頭の中に入ってくる。 登場人物は少なくて、主人公の美術専門学校の生徒19歳のオレと女性講師39歳のユリを含めて、5、6人…

峯田和伸「恋と退屈」

このごろ読書三昧。なんだかうれしい。 銀杏BOYSの峯田さん、「アイデン & ティティ」も大好きな映画でスクリーン以外にもDVDで何度も観たんです。だめだめ人間ぶりがとても愛らしくて、僕自身のすぐ隣の部屋で起きている出来事みたいでなんだか背中…

宮沢章夫「サーチエンジン・システムクラッシュ」

ずっと読みたかったけどなかなか読めなくてずっと積んでいた本。読了。 池袋の街をさまよう.新宿でも渋谷でもなく、池袋。不安の空気が漂う街。 大学時代のゼミのクラスメイトが殺人を犯してしまう。いや、そんなことはどうでもよくて、ゼミの担当教授の名…