ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

「思考の整理学」外山滋比古著

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

20年以上前に発行されたこの本が今ごろになって、かなり売れているらしいので読んでみた。この手の本って、わざとかというくらいに分かりにくく書いてあることが常なのにこの外山氏の書く文章ってのはとても読みやすく、ひとつの項目が4〜5ページしかないので頭の中で整理しながら読み進めることができる。

発酵
寝かせる
カクテル
エディターシップ
触媒
etc


“見つめるナベは煮えない”


着想があったら、しばらく寝かせておくとよりよいアイデアに昇華する。

思考の整理法としては、寝かせるほど大切なことはない。思考を生み出すのにも、寝かせるのが必須である。

作家の名作に幼年期の体験をテーマにしたものが多い理由も、素材が充分、寝させてあるからとのこと。余計なものが時の流れの中で、削ぎ落とされているからだ。
言っていることは分かるけど、そんなに時間を費やせないよなあとかも思う。