ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

『十九歳のジェイコブ』中上健次

中上健次の小説の割にすいすい読めた。設定的には、中上健次作品としては、よくあるもので『路地もの』であることには変わりない。
中上健次を読むと、村上龍が読みたくなり、村上龍を読むと、中上健次が読みたくなるのは、高校の頃から変わらない。授業中に教師から隠れて読んだ。閉鎖的な田舎の高校の教室で隠れて読む「破滅に向かう物語」はとても刺激的で、都会への憧れを強くさせた。

十九歳のジェイコブ (角川文庫)

十九歳のジェイコブ (角川文庫)