ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

映画『二十歳の原点』

朝、起きてテレビをつけたらやっていた。
この原作となった高野悦子の『二十歳の原点』、文庫は何度か読んだけど映画は初めて。
悦子の憧れの鈴木役が地井武男だった。


結局、“自分”と“他人”との乖離に絶望し、“自分”もエゴの固まりではないかと考える。じゃ、他人との接触を絶つことができるかといえば、それは“寂しい”


自分の学生時代を思う。
すでに時代遅れなアングラな世界に憧れ、そんな世界に通っている自分をただ“格好よい”と考えていた。“自分”と“他人”との距離なんて考えてみたこともなく、他人がどう思ったとして、自分が格好よいと認めなければ意味がなく、今、考えると風変わりな格好をして大学に通っていたし、社会的にみてアウトローな大人たちと交わっていた僕は大学の友人を見下していたのかもしれない。滑稽だ。

二十歳の原点 (新潮文庫)

二十歳の原点 (新潮文庫)