ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

大森望著「新編SF翻訳講座」河出文庫

「大竹まことのゴールデンラジオ」やトヨザキ社長との文学賞ぶった切りなど、書評家として有名な大森望氏。本職は翻訳家なのです。とあらためて書かなくても、周知のことだろうけど。 翻訳について参考になるというよりも、人に読ませる文章を書くうえで役に…

珈琲館で

朝、500円のモーニングセットを食べていたところ、耳に入ってきた。 店内は8割方埋まっていて、年齢層はかなり高く、のんびりした空気が満ちていた。最近の僕はこうやって、週末の朝はここで珈琲を飲みながらスポーツ紙を読むのが通例になっているのだ。何気…

いやな気持ち

たとえば、ある人のブログをたまたま見つけてしまう。そのある人というのは、たとえば、同じ職場の人だったりする。さて、その人のブログを読むべきか否か。悩むところ。もし、自分のことが書かれていたりしたら、と考える。一方、あの人がいったいどんな文…

憶えておこう

「何をやってもうまくいかない時期はお休みだと考えよう」

初対面の方々と会食

はやっぱり苦手だ。 「何か話さなければ!」 そう言う考えが先走り、紋切り型の質問に終始する。 そんなんじゃ会話が弾む訳もなく。 たとえば、初対面の人になぜ気を使わなければならないのかと考える、 その人に気に入られたいから? どんな人と仲良くなり…

GTDってなに?

はじめてのGTD - ITmedia Biz.ID 知識社会の仕事はますます複雑になってきています。「どこまでやったら終わりなのか」がはっきりしない上に、スピードが要求され、しかも降ってくる仕事の量は増えるばかりです。 必要なときに必要なエネルギーとアイディア…

「愛を探して」のライブ

夜の浅草ってのは意外と来ることが少ない。昼間と異なって、観光客が見えず、純粋に下町にある盛り場。本来の浅草なのかもしれない。雷門から目と鼻の先のビル8階。小さなライブハウスのカウンターからは新宿のような大きな街と違う遠慮がちな夜景が見える。…

伊坂幸太郎「砂漠」

今では高層ビルに変貌したけど、僕が通っていた頃の大学にはまだ古い校舎がいくつか残っていた。地面にめり込むようにそこに存在した校舎の半地下に僕が仲間と4年間を過ごしたサークルのボックスがあったんだ。昼間でも日が射さず、ジメっとしたその部屋に…

幼い頃

たとえば、迷子になってしまい、あちらこちらを彷徨い歩いている。 そんなとき、一度遊んだことがある公園に出くわす。 僕は少しホッとしてブランコに駆け寄った。 ブランコを2、3度漕いだところではたと気がつく。 この公園から自宅までの帰り道を知らな…

生まれたところの団地

台風一過の快晴とはいかず、空はどんよりと今にも再び雨が落ちてきそう。団地はぐるっと片側一車線の道路が楕円に巡らされていて、その円の中に30くらいの5階建て棟が整然と並んでいる。朝まで降っていた雨のせいで13棟の壁には黒いシミが浮き出ており、カビ…

打線に工夫がなく吉見の前に完敗

交流戦に入って、なんとか少しずつ借金を返していこうとしているbuffaloes。スワローズの由規、そして、ドラゴンズの吉見とそれぞれのチームのエース級とはいえ、手も足も出ずに連敗してしまった。いずれの試合も先発投手が先に失点し、味方の打線が相手投手…

“美しすぎる”カーリング選手「市川美余」でもっとも気の毒なのは

本人が一番気の毒だ。 スポーツニュース見て、たとえば「そうでもないじゃん」とかいう感想をもったとしたら、それは、どうしてもまずは彼女自身に対して「おまえ何様のつもりなんだっ」という反感を持つことが多そうだから、当然、彼女自身が「私ってカーリ…

伊藤 計劃「虐殺器官」

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/10メディア: 文庫購入: 75人 クリック: 954回この商品を含むブログ (516件) を見る 買ってみた。「ゼロ年代最高のフィクション」という触れ込みに惹かれた。

TULLY'S COFFEEで思い出すこともあるのだ

東京モノレールに乗って、流通センターで降りると、TRCセンタービル1階にTULLY'S COFFEEがある。とても寒いのでとにかく中に入って、品種を確かめず「本日のコーヒー」を注文すると午前中の空いた店内の端の席に座る。 TULLY'S COFFEEといえば道玄坂にある…

エレファントカシマシ武道館公演

鹿児島から帰ってきて、すぐ武道館。エレファントカシマシ、久しぶりの新春公演。 盛り上がったーっ。 「悪魔メフィスト」の演出はgood!! トリハダモンでした。 また個人的には、「赤き空よ!」「夜の道」「俺たちの明日」「シグナル」は泣けてくる。悪魔の…

「長渕剛ARENA TOUR 2010-2011TRY AGAIN」鹿児島遠征2日目

夕方になって、ようやく雨が止んだ。 今日も冷たい雨だった。会場の盛り上がりは、前回のツアーでもそうだったけど、2日目の方が格段に大きい。 スクリーンに剛の映像は映し出されている間中、「剛コール」 そのためか、気のせいかもしれないけど、「絆 -KI…

「長渕剛ARENA TOUR 2010-2011TRY AGAIN」鹿児島遠征初日

年末には雪が積もったらしい鹿児島は突き刺すように寒く、おまけに一日中、冷たい雨がしとしと降っていた。バス停から鹿児島アリーナまで歩く。 アリーナBブロック。真ん中よりは前方だと思うが、剛の表情は、ステージ両サイドに設置された大スクリーンで確…

ZEPP TOKYOでエレカシライブ

こないだの日曜日。 NEWアルバム「悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~」を引っさげてのライブツアー。 宮本浩次の歌声ってのは、とてもせつない。郷愁を誘う。宮本が赤羽の団地で育ったからってことが理由かどうかはわからないけど、同じく団地で育った…

岩松了さん「しみじみ…四月は残酷な月だ」

「帰ってきた時効警察」を観ていたら、熊本課長こと岩松了さんが「しみじみ…四月は残酷な月だ」と吟じて、「有名なイギリスのポエムだ」と言っていた。 ところで、僕は、このポエムを知らなかったので、ちょっとだけ調べてみた。 すると、確かにトマス・スタ…

松たか子が「キャプテンEO」を

観て来たって話をこないだの「ボクらの時代」で長塚圭史と森山未來相手に話してた。「どこで観たの?」と訊く長塚にクスッと笑ったのはボクだけではないはず。 そういえば、僕も先週、某ディズニーランドに行って、期間限定ってことで「キャプテンEO」のた…

プルーストリー「夜の来訪者」

いいから、とにかく読めっ! と言われ続けたのに、なかなか読むチャンスがなかったこの戯曲。 戯曲形式だからってだけじゃなく、物語にすいすい入り込めたので 1時間で読み終わった。 そして、読み終わって、 こんなことだったら早いとこ読んでおくんだった…

ビッグウィーク勝利〜菊花賞〜

神戸新聞杯3着馬が雪辱するってのは、2008年のオウケンブルースリ以来か。ただ、オウケンは1番人気だったのに対して、ビッグウィークは7番人気。買うってのは難しいよな。と反省しているところ。「競馬予想TV」で、今日、3着に来た13番人気ビートブラ…

劇団☆新感線、さらに5公演中止 主演・橋本じゅん「重度の腰痛・坐骨神経痛」が判明

主演・橋本じゅん(46)の体調不良のため20、21日に予定していた舞台『鋼鉄番長』の上演を中止していた件で、劇団☆新感線は21日、橋本の同日の診 断結果を過度の疲労による「重度の腰痛」及び「坐骨神経痛」と公表、あす22日から25日までの5公演の中止を決め…

トマス・ピンチョンとか

今、読んでいる「メタフィクションの思想(巽孝之著・ちくま学芸文庫)」、まだ読み始めたばかりで、ああだこうだ言うことはできないけれども、何の因果かトマス・ピンチョンを読みたくなってきた。そこで、書棚をひっくり返し、以前、何度も挫折した「競売…

映画「罪とか罰とか」

監督 : ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演 : 成海璃子 、 永山絢斗 、 段田安則 、 犬山イヌコ 、 山崎一 、 奥菜恵 、 大倉孝二 、 安藤サクラ 、 串田和美 ケラの脚本、演出する芝居、とくにナイロン100℃公演は、個人的にはまったくはずれがない。=…

坂口が大ブレーキで2試合連続で引き分け

11回裏2アウト満塁で1番打者坂口が… 最低だ。ボール球を振ってあっぷあっぷ状態の武田久を助ける。今日は6打数ノーヒットでまったくいい所無し。ハムの1番打者田中が4安打打っているだけに坂口の出来なさ加減が余計に目立つ結果となってしまった。 猛…

鈴木捕手にはちゃんと捕ってもらいたい

フォークボールが武器の投手が、思い切ってフォークを投げられない状況を作ってる。あれだけ、ワンバンを横や後ろに逸らしたら、投手はワンバンしないように加減してしまうのでは?キャッチングといいバッティングといいよくプロ野球選手になれたな、そう思…

昇祭リターンズatロフトプラスワン

久しぶりの昇祭り。 このところ、お仕事が順調そうでかなり忙しそうな井口昇監督。ビキニマシーンでのオフ会で一緒に飲んだのがはるか昔のようだ。今では、ニューヨーク「リンカーン・センター」で作品の上映&ふんどし舞台挨拶をするくらいビッグになった。…

「野良犬」と日野日出志

いま、日本映画専門チャンネルで「野良犬」を観てる。この映画を観るたびに感心するのが、じりじりとした日本の夏をこのモノクロ映画で絶妙に表現しているところ。拳銃を盗まれた新米刑事の焦りと夏の暑さ。いいね。 マンガで言うと、日野日出志の作品が夏の…