本
カルロス・ルイス・サフォン著。集英社文庫。好評らしいので早速読み始めました。まだ、上下巻のうち上巻の4分の1しか読んでいないので、なんともいえないのだけど。グイグイ物語に引き込む力は相当なものだと思います。スペイン語圏の小説といえば、ガルシ…
有名作家の学校時代の成績って、ゴシップ的な意味で気になるところ。井上靖といえば「しろばんば」かぁ。確か教科書に載ってたな。 文豪・井上靖も勉学は「中の下」 成績表発見 評点簿では、1、2年の作文こそ100点満点で80点台だったが、総合成績は1…
高田文夫編集長のこの雑誌。かなり興味深いテーマを扱っていて読みたいなとずっと思っていたのだけれど、なにせ定価が。。。 このvol.15はたまたま古本屋で安く購入。 三宅弘城と大倉孝二の対談面白し。もちろん、「宮崎吐夢 僕がシモネタ作品を作った理由*1…
大下英治著。昨日、読了。今更ながらに、彼の仕事への情熱が胸を打つ。癌を宣告されたときの担当医師とのやりとり、僕だったら同じことが言えただろうか。言えるわけない。背負っているもの、守るべきもの、信念。このどれを取っても、それに対する思いが松…
神保町にある演劇専門の古本屋。時々、覗いているのだけれど。今日は美容院に行った帰りに寄ってみた。「演劇ぶっく」のバックナンバーは並んでいる棚。 ・「演劇ぶっく」2002年12月号…松尾スズキ、KERA、いのうえひでのりなど。 ・「えんげきぶっく」…
少し驚いた。村上春樹:直筆原稿が古書店に大量流出 編集者が無断売却 で、一番驚いたのが、この原稿を古書店に売却していた編集者というのが、ヤスケンこと故安原顕氏だということ。「マリ・クレール」や「リテレール」などの雑誌に携わり、文学だけでにと…
松尾スズキは落選しましたが、これは個人的には良かったです。 気になったのが、直木賞が東野圭吾って。。。。今更すぎませんでしょうか。「無名若しくは新進作家の大衆文芸中最も優秀なるものに呈す。」と直木三十五賞の規定にある「無名若しくは新進作家」…
こないだから、読み始めた。まだ文庫本で3冊あるうちの1冊目の半分くらいなのだけど、面白い。呪術とか民俗学とかをテーマにした小説って、荒唐無稽になりがちなんだけど、この小説はマスコミが絡んで来ているから、なんとなくリアル感がある。 昔、読んだ…
とうとう候補になりましたか。「クワイエットルームにようこそ」この小説、町田康ばりの饒舌文体で読み難いのだけれども、それが斬新だということなかな。う〜ん、まあ普通に面白かったけどね。もし、芥川賞を受賞したら、岸田國士戯曲賞も受賞しているし、…
先日、「愛と死をみつめて」の著者に接する機会がありました。この作品は当時大学生の著者と、不治の病に侵された一歳下の女性との往復書簡をまとめたものです。その後、ドラマやその主題歌がヒットしたのでリアルタイムで知らない僕でもなんとなくイメージ…
人気漫画家江川達也。彼の徹底したマーケティング力は凄い。何が売れるのかを細かく分析し、徹底して読者に求められている作品を描く。この「マーケティングの視点からの創作」は江川氏の師匠にあたる本宮ひろ志の影響も少なからずあるとのこと。 ただ、面白…
野坂昭如のノンフィクション的小説。泉鏡花賞受賞。 文庫になったので。 1960年代、雑文書きだった著者。自分の才能の無さを自覚しながら、なんとか小説を書いていきたいと考えている〔このあたり、かなり自虐的〕。編集者に連れてこられた文壇バー。三…
辻仁成著「五女夏音」 大家族に婿入りする男の子の話。五女夏音 (中公文庫)作者: 辻仁成出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2001/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る現代情報工学研究会著「朝の知的生活術」 こんなの読んで何になるんだ…
近所の古書店で「文藝」のバックナンバーを購入。中村航が「リレキショ」で文藝賞を受賞したことを発表している号。審査員の田中康夫の選評が面白かった。リレキショ作者: 中村航出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2002/12メディア: 単行本購入: 1人 ク…
中上健次といったら、原稿用紙でなく集計用紙に書いていたというのが有名だけど、原稿用紙に書いていた時期があったらしい。清書する手間を省くためだとか。夢の力 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)作者: 中上健次出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/0…
この本、偶然入手。昔、筒井康隆が絶賛していたから読みたくなって探したんだけど、なぜだか縁がなかった本。アポリネールってのは、夭折のイタリアの詩人んだけど、僕はこの「夭折」ってのに弱くて、ランボーとかにも大学のときハマったりした。 今晩から読…
前々から読みたかった本。関口尚。 ネット上で見つけたうつ病女性の日記。これを書いているのは片思いしている年上のあの女性なのでは?ここから話が始まる。というか、これがすべてかも。主人公のおせっかいがうざいと思った。なんだかいらいらする小説。た…
やっとこさ読み終わった。 僕的にはとっつき難い文体だったので、読み進めるのに少し我慢が必要だった。それでも、内容自体は、単純に楽しめた。「新しい小説の登場」と言われるのもわかる気がする。だからこそ、この著者の他の作品が気になる。
読了。結末はだいたい予想できたが、それやっちゃうと、今までは 何だったの?という感想しか持てない。 ただ、最後まで読ますストーリー展開はさすが原氏。 あと、これは長編なんだけど、直木賞を受賞しているんだよね。私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)作…
久しぶりに澁澤を読んだ。 学生時代読んだ「高岳親王航海記」以来だ。 澁澤はマルキ・ド・サドの「悪徳の栄え」の翻訳が発端となった、いわゆる「サド裁判」 が有名だが、小説も書いている。この「犬狼都市」は初期の代表作といえる。
さっき、店に来たお客さん。結構、年配と思われるおじいさん なのだけど、僕のそばにとことこやって来て 「遠藤周作はありますか?」 と言った。
光クラブ事件山崎晃嗣 旧制一高 アプレ犯罪
江分利満氏の優雅な生活。空いた時間に読んでいる。 これって面白い。 山口瞳氏(女性みたいな名前だけど男性)は、この 作品で昭和37年度下期の直木賞を受賞している。 当時(東京五輪は昭和39年)の都内サラリーマンの日常を淡々と。 主人公の視点。 …
今、恋愛をテーマとした小説を書いている。「東京エイティー ズ」という漫画を読んで、書きたくなった小説だ。 地方から早稲田に入学した主人公。仲良くなったクラスメイト と繰り広げる恋愛事情。(僕的に重なるのは愛と言う名の下に、 かな)そしてバック…