ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

日々是日常

千代田線がホームに滑り込んでくる。ドアが開き、足を一歩踏み入れた。なんだか雰囲気が奇妙だ。乗客を見る。この雰囲気の訳がすぐにわかった。
座っている乗客がみんな、アフロヘアなのだ。
座席は9割方埋まっていて、立っている客は僕を含めて2,3人だけ。彼らはおそらく僕と同じ駅で乗り込んで来た客と思われる。9割方埋まっている座席に座っている乗客のすべての人がアフロヘアだった。男性、女性それぞれいて、子どもはいなかった。頭はアフロだけど、みんなケイタイを見たり、本を読んだり、居眠りをしていたりして、やってることは電車でよくある光景だった。
何なんだろ?僕と同じ駅から乗ってきたと思われるサラリーマンと目が合った。どんな表情をしていいのか分からないらしく苦笑していた。たぶん僕も同じ顔をしていたのだろう。隣の車両を覗いてみると、こちらは七三に分けたサラリーマンや髪の薄い人、きれいにストレートに伸ばした人などまったく普通だ。なんで、この車両だけ、なんかの撮影なのか?ドッキリか?
結局、そのまま、アフロの人はそれぞれ目的の駅で降りて行く人、僕が降りた後も乗っている人いたようで、真実は分からず仕舞いだった。