ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

ソフトバンク山崎がオリックス入りか 

ソフトバンク・山崎、オリックス入りへ 初交渉で「前向きに検討」


噂があった、FAしていたソフトバンクの捕手・山崎がオリックスに入団しそう。
今年のオリックスの捕手事情は、というと

  • 137試合出場 伊藤光
  • 22試合出場 齋藤俊雄
  • 17試合出場 伏見寅威


これだったら、文句なく伊藤が正捕手だと言えるだろう。来年も伊藤を正捕手として起用していくべきだと思う。
問題なのは第2捕手。これが補給と打撃に難のある齋藤と新人の伏見では、いくらなんでも心許ない、。特に、伊藤は腰にヘルニアという爆弾を持っているだけに、それがいつ爆発してもおかしくない。だから、第2捕手には、いざとなったら、しっかり100試合くらいは任せられるくらいの力量が求められる。


山崎勝己

  • 91試合出場 打率.251 


2013年は、この3年では最高の出場試合数の山崎。
オリックスに入団すれば、十分に第2捕手が務まる成績だ。
そう言う意味で、今回の山崎の獲得というのは正しい方向性だと思う。

「MEKURU VOL.01」

創刊号。特集は宮藤官九郎だった。
これまでにもいろんな雑誌やムック本でも特集されてきた「クドカン全作品」が特集紙面のほとんどを占めている。つまり、「クドカンドラマ作品脚本全15本」とか、「クドカンドラマ出演作」など。
そういえば、昨日、日本映画専門チャンネルでやっていた「キッズリターン」にもクドカンは出演したていた。マーちゃんとシンジにカツアゲされる高校生の役で。

IWGP』って、台本を読み返すと意外と誰にも感情移入できないんですよ。俯瞰で若者たちの動きを描いていて、マコトですら何を考えているかわかんないような書き方だったんです。


「やっぱり、そうだよな」
そう思った。タカシにもマサにもヒカルにも。彼らの行動原理がよくわからない。そんな作品だった。それでいて、夢中にさせるのは、飽きさせないプロットとテンポの良さのせいなのかなと思う。※例外にきたろう演じる吉岡には、感情移入して観ることができるかも。

宮藤官九郎脚本ドラマのベスト1は、
と尋ねられると、僕は「マンハッタンラブストーリー」と迷うことなく答える。


MEKURU VOL.01 (宮藤官九郎)

MEKURU VOL.01 (宮藤官九郎)

大好きな映画「間宮兄弟」をまた観て

間宮兄弟」。
この映画は何度となく観た。そのたびに幸せな気持ちになって、「考えようによっては、もっと人生を今より楽しむことができるのではないか」そう思える。
間宮兄弟の前に現れた二人の女性は、それぞれうまくいかない恋に悩んでいるのだけれど、結局、間宮兄弟の方を見ることはない。

夕暮れ。新幹線の操車場。
「帰ってクロスワードパズルでもやるか」
この一言で幸せになれる気がするから不思議だ。


森田芳光監督偲び「間宮兄弟」佐々木蔵之介&塚地武雅が再結集


【book】阿部和重を読みたくなった。ふたたび。
昨日、会社の同僚が、読んだ小説の話をしていた。内容はどうやら、「神町」。阿部和重神町サーガ。僕の部屋の本棚には、ずっと「シンセミア」が上下巻2冊並んでいる。奥付の日付は、2003年10月30日。この本を購入してから、約10年。10年前は、上巻の1/3を読んだところで、読むのを止めた。理由は……。覚えていない。
でも今日からふたたび読み始めようと思う。


シンセミア(上)

シンセミア(上)

やっぱり納得できない。金子の6回続投。

DeNA8−9オリックス


DeNAのまずい守備と弱い中継ぎのおかげで勝つには勝ったけど、なんともひどい試合だった。エース(笑)金子が立ち上がりから変化球の制球がまったくダメ。ワンバンするチェンジアップは簡単に見送られ、その他の変化球も高めに浮き、かろうじてストライクが取れるのがストレートだけという状況だった。当然、そうなると打者にも球を見極められ、狙い球を絞られてしまう。


山本和作などの活躍で5回表終了時点で7−4。いつもであればこのままいけるだろう展開なのに、5回裏、金子の投球はまったく改善せず、2点を取られ1点差。この場面、ディクソン(金子より防御率は優秀)であれば、勝ち投手の権利の手前で他の投手に交替していいただろうと思う。ただ、いくら最悪な投球内容であっても、一応、エース(笑)金子。さらに6回の攻撃では、金子に打席が回る。ベンチは金子をなんとかこの回まで投げきらせる采配を執った。で、6回から、前のカードで好投した平井をマウンドに上げるだろうと思っていた。おそらく球場にいるファンも同じように思っていただろう。しかし、6回の攻撃、そのままバッターボックスに立つ金子。信じられなかった。


金子の続投。先頭の石川にいきなり四球。金城に助けられなんとか2アウト3塁。迎える打者はブランコ。マウンドに向かう西本C。ベンチの指示はブランコを敬遠。ま、それは当然だろうと思う。しかし、ここで金子→比嘉。比嘉は後続の打者に打たれ、逆転を許す。


ベンチの考えていることが理解できなかった。ここで、交替するなら、なぜ、この回も続投させたのか。続投を決めたのであれば、最後まで投げさせるべきでは?今日の金子が復調するようには見えなかった。それくらい悪かった。その金子を続投させたのは、森脇監督が普段から言っている、金子のエースとしてのプライドを守るためではなかったのか。それが、ブランコを敬遠させた後の降板。ブランコに四球を与えた球は、この日のMAXの球速150Kmを超えていた。通常、敬遠の球が、その日のMAXの球速になることはない。金子はあきらかに、その球に意思を込めていた。エースのプライド。確かに、今日の金子の投球内容からすると、そんな「エースのプライド」がどうとか言う資格なんてない。だからと言って、今後のことも考えた場合、今日のような惨めな降板をさせて言い理由があるはずがない。金子以外に、毎試合、完投して、試合を作れる投手がオリックスにいる訳がないのだから。だからこそ、勝ち投手の権利を持ったまま5回で交替させるべきだった。

絶対的守護陣・平野が打たれサヨナラ負け

2−1で迎えた9回裏。
オリックスは8回まで、エース金子が菅野のうまいセーフティスクイズで1点は取られたが、ほぼカンペキに巨人打線を抑えてきた。110球を超えた球数、そして。前回の広島相手の試合で最終回連続四球を出したことも理由のひとつだったのだろう、9回裏のマウンドに上がったのは、守護陣平野佳久。1点差、HRの出やすい東京ドーム、相手打線が3番の坂本から。こんな条件であっても、今シーズンこれまでに自責点は1しかない平野が登板することで、オリックスファンは勝利を確信したと思う。


しかし、最初に迎えた坂本にアンラッキーなポテンヒットを打たれたことで平野の様子がおかしくなった。東京ドームを埋めた巨人ファンの応援ボルテージが最高潮になった。平野の表情からは「しまった」と、今の投球を悔やんでいることが簡単に読み取れた。これでは、近年、巨人で最高の打者、阿部を抑えられる訳はなかった。阿部を追い込んでいたにも関わらす、平野が投げた直球は、インコースに構えた伊藤のミットより、さらに内側へ。阿部の肘に当たりデッドボール。この段階で、サヨナラ臭くなってきたのだけれど、次の打者、ロペスをゲッツーに打ち取れば、という淡い期待があった……。しかし、ここで巨人ベンチはロペスにバントの指示。これをまた丈夫に決めて。さらにバント処理をしようとマウンドを駆け下りた平野がつまずいて、転んでしまう。ファーストはなんとかアウトにして、1アウト2、3塁。迎える打者は、この日、金子から右中間にツーベースを打っている亀井。で、結局、この亀井にサヨナラヒットをセンター前に打たれる訳である。この日、阿部へのデッドボールがあったようにコントロールにばらつきがあった平野だから、ベンチは満塁策で亀井を歩かし、得点圏打率の低い次の打者村田と勝負しようとは思わなかったのだろう。だから、ここで亀井との勝負を選んだ采配には文句はありません。ただ、明らかにフォークボール狙いだった亀井に対して、あの攻めはないだろうとは思う訳です。投げるにしても、もっと低めにとは思うけど、3塁に走者がいるあの状況ではそれは難しい。で、あれば、ボール気味のストレートを。


あ、だめだ、この時点で僕の論理は破綻している。亀井との勝負を選んだ訳だから、ボール球を投げて、見逃されたら四球やむなし、というピッチングではダメなんだ。ってことは、あのヒットは必然だったのか。昨日のストレートでは空振りを奪えなかったし、ワンバウンド気味のフォークボールはあの状況では投げられないし。平野の調子が悪かったから負けた。これが全てなんでしょうね。昨日の敗戦は。

まあ、平野だって神様じゃないんだから、こんなときもあるさ……(強がり)

「あまちゃん」を観ていて思ったこと

三陸駅に隣接するスナック梨明日。天野夏(宮本信子)、春子(小泉今日子)が店番をしているここには、駅長の大吉(杉本哲太)、副駅長の吉田(荒川良々)の駅職員や観光協会長の菅原保(吹越満)をはじめ近隣住人の交流の場になっている。カウンターでは常に誰か、特に琥珀堀削職人の小田(塩見三省)は必ず端で飲んでいる、グラスを傾けている。そこで話題にあがるのは、町の誰々のこと、村おこしのこと、中学、高校時代のこと。また、カウンター内には、副駅長の吉田や夏の海女仲間が立つことも。狭い町のことだから、みんなが幼なじみであり、同じ中学、高校の先輩だったり後輩だったり。そんな限られた世界。


この設定、なんか懐かしいなと思ったら、それもそのはず。「あまちゃん」の脚本を描いている宮藤官九郎の得意な設定だ。彼が以前、作/演出を手がけたウーマンリブ「熊沢パンキース」、また脚本を担当したTVドラマ「木更津キャッツアイ」など、狭い社会で生きる人々が描かれている。彼らは、大人になっても中学高校時代の先輩後輩の関係に支配され、昔の出来事が現在にも影を落としてくる。


ま、「あまちゃん」の展開がこれからどうなるか知らないけど、クドカンらしい作品に仕上がっている。