ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

「ヌイグルマーz」

新宿バルト9で井口昇監督の最新作「ヌイグルマーz」を鑑賞。
映画の日だったので、ほぼ満員。6:4で男が多いか。
オープニングでは、一見幸せそうな家族。小学生くらいの女の子の誕生日。娘へのプレゼントは、ピンク色のテディベア。喜んでいる娘。そのぬいぐるみは、実は道端で拾ったものだと独り言をつぶやく父親。そこに乱入してくるのが、ゾンビたち。ゾンビに殺される娘の両親。娘は命がけで今もらったばかりのぬいぐるみを守る。娘もゾンビに教われるかーっというところで、中川翔子演じるダメ子が登場。

実は、この場面、最後まで映画を観たあとでも、映画内の時間の流れでどの位置に当たるのかが分からなかった。ゾンビ前ゾンビ後ゾンビ中どのシーンにもこのオープニングシーンが入りそうなタイミングはない。観終わったあと、ツイッターで井口監督にこの点を確認したら、親切に答えていただいた。ただ、井口さん的にも、あまり納得していないようで、「やっぱり気づかれてしまいましたか!」的な反応だった。いずれにしても、井口さんの回答はここには書きません。

映画自体は、最初から最後まで面白くて退屈するところもなく観られた。
井口さんが「私の集大成的な映画です」と言っていた割に、これまでの井口さんの映画よりは、井口テイストは薄めで全国公開を意識している風が感じられた。だから、井口ファンとしては、すこし物足りないか。

次回作の山田悠介原作「ライブ」はどんな仕上がりになるだろうか。

監督:井口昇  原作:大槻ケンヂ  脚本:井口昇継田淳
ヌイグルマーデザイン:鶴巻和哉
キャスト
中川翔子:鮎川夢子(ダメ子)
武田梨奈:ヌイグルマー/キルビリー
市道真央:鮎川響子
北原帆夏
高木古都:片腕ロリータ