ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

今朝の喫茶店にて

今朝も近くの喫茶店で500円のモーニングを食べながら、トーチュウスポニチ東京新聞を読んでいた。店の外は、かなりの雨が降っていて、それは店内の客足にも影響しているらしく、ふだんの週末ならば、ほぼ満席なのに今朝は3割ほどしか埋まっていなかった。


ふと、店の奥を見る。4人がけの席に男がふたり。ひとりは僕に背中を向けているから、もしかしたら、林由美香のお母さんのように、おじさんのような“おばさん”かもしれないけど。ちらちら見える横顔はまあ男だ。もうひとり、僕から全体の容姿が見える方は、みるからに胡散臭い50歳代の男。キャップにチョビひげ。スタジャンのような上着。できれば、友達になりたくない人、ましてや祝日の朝に喫茶店で一緒にコーヒーを飲むなんてとんでもない。その男が言った。「歩合は、……他の会社に比べて……」「他の会社は当然……ウチは……」こちらからは背中とときどき背中しか見えない男は、だまって聴いている。少し、緊張しているよう。ふたりの関係はチョビひげが主で背中男が従という感じ。そして、雰囲気としては、チョビひげがある会社(あるいは仕事)の側の人間で、背中男がその仕事の説明を受けている、そんなところか。しかし、背中男は積極的にその仕事に関わりたく無い、あるいは、まだ詳しい事情を知らないので、様子見という感じ。まあ、普通チョビひげとは一緒に仕事をしたくないわなと思う。


で、結局、僕はそれ以上の詳しい情報を得ることなく、チョビひげが背中男を横に従え、会計を済ませ店を出て行った。