ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

映画「アナーキー」を渋谷で見る

元日の渋谷は、驚くほど、人がいない。まるで、早朝のようだ。


アナーキー」は、1978年に埼玉の不良5人組が結成したバンド。日本でのパンクロックの先駆けといえる。

映画は、メンバーが結成から解散までをそれぞれの視点で語る。そして、アナーキーを知る、あるいは影響を受けた著名人のコメントが挟まれる。

アナーキーのメンバーは、とても純粋でまっすぐで生意気だ。彼らは、仕事以外でも5人一緒に映画を観に行ったり、コンサートに行ったり。高校のとき、そのままの付き合い。


そんな彼らも、ロンドンに行ってあこがれのクラッシュに会ったり、レコーディングしたりするうちに、音楽的にも成長し、それぞれの音楽の方向性、バンドでの役割が定まってくる。同時に、自分の居場所が見つからなくなってしまうメンバーも出てくる。


ギターのマリこと辺見が元妻を刺してしまう。アナーキーは、活動休止。


今だからこそ、話せるのだろうメンバーの証言。そして、外からファンとして見ていた人たち。彼らのコメント、それらを継ぎはぎしてアナーキーというバンドの活動を表現する。そのドキュメンタリーがエンターテイメントとしても十分すぎるおもしろさを醸し出していた。