ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

1980〜ケラ監督作品〜

ナイロン100℃主宰のケラリーノ・サンドロビッチ第一回監督作品。DVDにて。
舞台はジョン・レノンが殺された翌日の東京。まだ携帯電話がなく、街にはテクノが流れていて、テレビでは漫才ブーム。そんな当時の風俗を随所にちりばめながら物語は進行していく。出演者は、犬山イヌコ山崎一みのすけなどケラの舞台でお馴染みの役者たちと、ともさかりえ蒼井優田口トモロヲ及川光博といった面々。
ケラの舞台のように入り組んでいないストーリー構成は、頭にひっかかるところがなく、どこか物足りなさを感じる。ただ、所々に見られるギャグについつい笑ってしまう(このギャグは観る人の好みに左右され、笑えない人はまったく笑えないかも)。再見に耐えられる映画ではないかもしれないけれども、個人的には良質のエンターテイメントとして楽しめた。
最後のシーン。1980年最後の沈む夕日。なんだかせつなくなってしまう。1980年って「これから何か始まりそうな予感」が街に漂っていた時代だったんだなぁと思った。それは、もちろん今とは違って…。