ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

ウーマンリブ「七人の恋人」楽日

下北沢の本多劇場にて観劇。この「七人の恋人」は、初日、6日目、そして昨日の千秋楽と結局3回も観たことになる。おかげで当分の緊縮財政を強いられている。だけど、昨日の楽日は念願の最前列、それもほぼセンターの席での観劇。こんな良席で観るのは、「キレイ再演」の3列目以来。それだけに気合がはいる。
今日も初日と同じく座布団席まで入る超満席状態。客の約8割は若い女性。定刻より若干遅れての開演。前の2回に比べて格段に面白くなっている。特に田辺誠一は最高。細かい表情やオリジナルに付け加えられたと思われるセリフなど。また、観客の多くがこの公演を観るのが2回目以上と思われ、ポイントでの笑いや拍手などの反応が早い。役者も気分よく演じているようだ。そして、今回も三宅弘城の演技には大笑い。最終話の「七人の恋人」でも、舞台の上手ではクドカン阿部サダヲが演技をしているのにも関わらず、下手で延々とすばらしい側転をしながら、「見積り」「タモリ」「子守り」など地味な駄洒落を言っている彼をずっと観ている自分がいた。
最後、「いくら拍手をしても無駄ですよ。役者はカーテンコールを安売りしません」の薬師丸ひろ子のアナウンスで終わるのがこれまでだったけど、昨日は楽日ということで、観客も拍手をやめない。役者たちもそれに応えてステージに再登場。クドカンは「安売りしちゃいました」そして「今日、一番よかった緑に最後に一言言ってもらいます」。素で焦る緑の学生服を着た小路勇介。それでも会場に響き渡る良い声で「本日はどうもありがとうございました」。それに併せて全員で深々とおじぎ。本編ラストでステージに置いていた制服の第2ボタンをそれぞれ拾い上げ、退場。
今回のウーマンリブ七人の恋人」。面白かったけど、来年はオムニバス形式ではなくて、「キラークイーン666」や「熊沢パンキース03」のような若干の毒もあるお笑い活劇みたいなものを観てみたい。それと、ぜひ皆川猿時も出してください。「港カヲル」でもよいけど。