ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

西本投手コーチの継投に不満

オリックスファンにとって今年も暗黒のGWが続いている。今日のホームでの千葉ロッテ戦。先発海田が粘り、さらにそのピッチングにバルディリスが逆転2ランで報いた次の回。1アウトランナー1、2塁から、海田が伊志嶺を内野フライに抑えて2アウト。ここでマウンドにやってくるのは屋内なのにサングラスをしている西本投手コーチ。話しかける西本の言葉に若干不満そうな素振りを見せる海田。場内に流れるアナウンスは「海田に代りまして松本」。「???????」。「なぜ?」左投手の海田に代えてわざわざ左投手の松本?海田より松本が抑える確率が高い???まあ、ベンチは当然、海田より松本が抑えるだろう、そう考えた上での継投なんだろうが。場内、そしてTVの前のファンは誰ひとりそうは思っていなかったはず。誰もが全く納得のいかない継投と感じたことだろうと思う。それだけ、今シーズン今日と同様の場面で松本、そしてベンチの継投策はファンの期待を裏切ってきた。ただ、今日の試合に限っての松本に交替する材料としてあげられるのは、昨日、松本が、根元と次の打者角中を抑えているということ、くらい。ただし、松本の起用を後押しするサンプルの乏しいこのデータを信用するのなら、松本を起用しないもっと信用できるデータがある。根元は今シーズン左投手に対して23打数12安打と5割以上の打率を残しているのだ、このデータより、たまたまかもしれないデータを信用しての継投だとしたらバカとしか言いようがない。「なんとか抑えてくれるだろう」と希望的観測をもって起用したってことだから。


で、まあ、根元、角中に続けてセンター前に打たれ逆転されたわけだが。じゃあ、あの場面、何が正解だったのか。森脇監督は試合後のインタビューで「あの場面はいくつか選択肢があった」と言っている。その選択肢とは、まず、「海田の続投」、「松本への継投」、そして「松本以外の他の投手への継投」ということだと思う。僕個人的には、海田に続投して欲しかったが、ベンチとしてはそれが無理だと判断したのだろう。だとしたら、「他の投手への継投」。そして、問題は「他の投手」が誰かということ。今年のデータを見てみたら、ブルペン陣で根元を抑えているのは確かに松本しかいない。しかし、根元は左投手にめっぽう強い。特に武器になる球や精緻な制球力を持たない松本が今後も抑えるとは思えない。そうすると、今年、未対戦の岸田、平野でよかったのでは、思う。あのマリーンズにとって押せ押せの場面で、流れを止めることができるのは、実際、この2人しかいなかっただろうと思う。前任者がよく言っていた「リリーフでももっとも大切なのは7回を投げる投手」。それだけ、7回で相手の息の根を止めるのは重要だし、抑えるにはかなりの力が必要なんだろう。前任者は、その言葉通り、オリックスでもっとも球に力がある平野佳を起用していた。香月、吉野が作ったピンチを平野佳が力ずくで止めていた。



ただシーズンは、まだ、5月に入ったばかり、今の時期から、現在クローザーと決めている平野をあの場面で投げさせるのはありえないし、やってはいけないことだと思う。そうであれば、平野に次いで安定感、実績のある岸田でもよかったのでは。重ねて言うと、僕は「海田の続投」がよかったと思うけど。