ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

ドトールで考えた

それは2年ぶりくらいの感じで田町の第一京浜からちょっと路地に入ったあたりにあるドトールでコーヒーを飲んだ。そこは、以前、芝に住んでいた頃、よく利用した店で、普段、結構客が多いにも関わらず、そのあたりの他の飲食店と同じように土日は店を閉めているというなかなかやる気の無い喫茶店だ。平日の今日は、2年前と同じでサラリーマンがノートパソコンを広げたり、商談をしていたり。落ち着きの無い空気は変わらない。それは、店の中がひとつの街を形成していて、テーブルのひとつひとつがまるで個人商店としてせわしなく商売をやっているようでもある。その街には、にぎやかで明るい雰囲気をまき散らしている店もあれば、商談がうまくいかなかったのか、あるいは大きな失敗をしてしまったのかどんよりした空気の中で重しが乗っかった店もある。そんな風で、様々な店があるから、どんなに奇妙な商売をしていてもそれが突出して街の雰囲気を壊すこともなければ、調和を乱すという理由で白い目で見られるということもない。そんな意味では、その街は店の入れ替わりが激しくて、ホッと一息をつきたい時に訪れるには適さないところかもしれないけど、他人のことを考えないで自分自身を見つめ直したいと考えた時には、意外と使える場所かもしれないな、と思った。