ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

犬神家の一族〜有楽座〜

築地で海鮮どんぶりを食べ、マリオン前の有楽座へ。
前売り券はだいぶ前に購入していたのだけれども、なかなか観ることができなかった「犬神家の一族」。
全席指定がまったく意味のない館内。おそらく観客は10人ちょっとではないだろうか。前に通路がある一等地に陣どる。
印象的なテーマ曲、そしておなじみの出演者のスーパー。僕はこれだけを観た段階で安心した。オリジナルを何度となく観て、シーンのひとつひとつに愛情を持っている僕は、いくら市川監督といえどもオリジナルの持つ独特の空気を壊すことはできないはずだと思っていたから。
観た人はいろんな感想を持つと思う。「わざわざ改めて製作する必要があったのだろうか」「せっかく作るならもっと新味を持たせるべきでは」
でも、僕は満足。平成19年に市川崑監督で金田一耕助役は石坂浩二という映画を観られる幸せ。その映画が「犬神家の一族」なのだからどうして不満があるだろうか。