ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

ゆめのおはなし

高校生の僕は母校の校門へと続く坂道を登っている。周囲には僕と同様に登校途中の高校生たち。
僕はふと気がつく。
「あ、今日の授業で使うジャージを持ってこなかった!」
あわてて、180度回転し、ウチに引き返そうとする。
目の前に、高校時代の同級生S。勉強がとてもできた女の子だ。
「どうしたの?」
「あ、う、ジャージ忘れて、ウチに取りに帰るとこ」
狼狽気味の僕。
「そっか、じゃ、気をつけて」
Sは表情ひとつ変えずそう言う。



ジャージを取ってウチから出てくると
ウチの前の道端に室井滋が座っている。
「そろそろ、この家建て直さなくちゃねえ」
室井滋はぼそっとそう言うと、タバコに火をつけた。
僕は、室井滋からサインをもらおうかどうか迷っている…。