大崎善生〜パイロットフィッシュ〜
最近、特に評判がよい大崎善生の作品。誰でも思いつきそうなプロットなんだけど、読者をぐいぐい物語の中に引き込むのは文章のせいだろうか。読みやすくて気持ちの奥にするする入ってくる。
40代の現在と学生の頃とを交錯させながら、物語は進んでいく。
この小説を読んでいて思ったけど、たとえば突然夜中に、昔の彼女から電話がかかってきたらどう感じるのだろう。そういうシチュエーションになったことがないから想像できないけど。僕は昔のことをうじうじ考えることを得意としているから、着信の番号を見てすぐにピンとくるだろうな。それなのに
「どうしたの?誰かの番号と掛け間違い?」とか言っちゃいそう。
そして、彼女に「●●君←僕のこと が元気しているかなあと思ってかけてみたの。迷惑だった?」とか言われたりする。
すると、僕は「ううん、迷惑じゃないけど、▲▲←彼女のこと 、何かつらいことあったの?」とか、言ってみるかもしれない。
で、彼女は「やっぱり、●●君にはわかる?」とか言ったり。
あ、やばっ妄想モードに入ってる。。。。
というように、過去の恋愛を思い出しちゃうかもしれないこの小説。読む時期、間違ったかな。
- 作者: 大崎善生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/03/25
- メディア: 文庫
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