ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

YAMATOツアー〜横浜アリーナ〜

行って来た。剛のツアーYAMATO初日。こないだの横須賀公開リハは行けなかったので、昨年のTHANK YOU LIVE以来、今年初の剛のライブ参戦。今回のツアーは、オリジナルアルバムを発表していないので、今月発売されるコンピレーションアルバム「YAMATO」の名前が付けられている。先日発売された「close your eyes」は久しぶりにデキの良いラブソングだったので、昨夏の桜島で燃え尽きた感のあった剛が、まだまだやってくれるぞ!とファンは期待しての今回のツアーだった。
ツアー初日に先駆け、先週行われた横須賀での公開リハ。名前は公開リハだが、実際は本番と同じ構成で行われる実質ツアーの初日と言えるものだ。で、これの評判が悪かった。。。。。セットリストも新曲以外はいつものライブで歌われるファンにとっては聴き飽きたともいえる曲ばかり。さらに音響の悪さ、毎度ながらの開演時間の遅れ(今回はなんと一時間半の遅れだそうで)など。。。。それらを横浜アリーナでどうのように変えてくるのか、期待半分心配半分で迎えた初日だった。
開演時間は30分遅れ。今回はセンター席の結構前の方を確保できたのでステージがかなり近い。いつものイーグルス「take it easy」が場内に流れるとツヨシコール!!すると前方スクリーンに日の丸の映像。少し引いてしまう僕。さらに剛が犬と遊んでいる映像。相変わらず自己満足の剛。。。一曲目は「JAPAN」。今回のツアータイトルが「YAMATO」だから当然といえば当然。まずまずの始まり方。二曲目は「情熱」。まあ会場も盛り上がりやすい曲ではあるけど聴き飽きた。3曲目「泣いてチンピラ」。かなり聞き飽きている。そのあと「静かなるアフガン」「親知らず」とメッセージ性の強い曲。これらも毎年ライブに参加しているファンであれば「またかよ〜」と言いたくなる曲だろう。ここまででかなりつまらないと感じている僕。そんな僕の気持ちに決定的な一撃が。。。。「僕のギターにはいつもヘビーゲージ」。これが「ヘビーゲージ」であって「ヘビーゲージ」ではない。まったく別物の曲になって歌われている。いや剛は叫んでいた。オリジナルはギターを弾きながら訥々と語りかけるように歌う叙情的な名曲なのに、それがただただ叫ぶだけのアレンジ。なんだこれ???僕の周りのファンもドン引き。気持ちよさそうなのはステージ上の剛だけ。完全にファンと剛が離れていた。
この曲をきっかけに、いつもなら曲間に鳴り止まないツヨシコールも今日はまばらに行われるだけ。さらに結果的に最も盛り上がるべき曲「明日へ向かって」の始まりも剛のギターの音が出ず、いらついている様子。最後にはギターをステージ上に投げ捨てていた(これは実際のところは分からない。でも、今まで、時にはスタッフに投げて渡すことはあったけど、今日はあきらかにスタッフのいない場所にギターを投げていたのでやっぱり投げ捨てたのだと思う)。サイテーだ。ミュージシャンが楽器を投げ捨てるなんて、それも本番のステージ上で。またドラムスの岡本さんとも息が合わないのか、イラつき気味の剛。ファンの反応がいつもと違ってイマイチなこともあり、余計にイラついているのだろうか。
だけど、会場のファンはそれ以上にイラついていた。僕の周りにも呆れたように腕を組んでただステージを見ている者、ずっと座って寝ている者など。ワンパターンのコブシあげ、必要以上のサビの部分の繰り返し、「シャーッ」とか「ヘイっ」とか「イエイ」とかいつもと同じ観客への強制。当然だよ、剛。。。ファンを軽く見すぎてるんじゃないの?なんでもかんでも、剛のやることについていく訳じゃないんだから。。。
結局、ラストまでこんな感じ。セットリストも横須賀と全く同じ。いつまでも桜島をひきずっている剛。新しいステージを求めているファン。その乖離がはっきりしたステージだった。剛のいろんなファンサイトにも、横アリに行ったファンが僕と同じような感想を持って書き込んでいる。このままじゃ、みんな離れていくよ。白い特攻服を着て集団で笛吹いて拳をあげて喜んでいるファンだけが剛のファンじゃないんだよ。。剛の弱さや優しさや強さ、そして心がこもった曲を聴きたいファンがたくさんいるんだ。
一ヵ月後の日本武道館2days。これが素晴らしいステージになることを期待しています。