ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

グループ魂「君にジュースを買ってあげる」PV撮影参加

昨日、早起きして始発電車に乗り三浦半島の先っぽにある三崎口まで行った。そう、我らがグループ魂の新曲「君にジュースを買ってあげる」のPVの撮影にエキストラ参加するために。
まだ薄暗い三崎口駅に到着したのが7時少し前。改札を出たところで待っていたスタッフの女性に案内されてエキストラ送迎用のマイクロバスに乗り込む。車内に入ると、まさに「なんじゃこりゃ」で女子高生ばっかり満員状態。魂のファン層ってこんなに若いのかよーと思ったけどよく見る。すると女子高生の格好をしているが「君、いくつ?」って訊きたくなる人とか「今日はお客さんと同伴出勤なの〜」と言っていても全く違和感なさそうな女性もいる。かく言う僕も知り合いから借りた違和感バリバリの高校生の制服を着ている訳で、人のことをとやかく言える資格はない訳なのだけど。まあ、そんな訳で、皆さん、スタッフの指示通りに高校生の格好でやって来ていた。
車に揺られること5分くらい。着いたのは学校(現在は廃校になっており、ドラマのロケで使用されることがよくあるそうな)で、スタッフの指示に従い更衣室に持ち物を置き、撮影が行われる体育館に向かう。体育館では既に撮影が始まっていて、バスケットコート上の10人ほどいるバスケのユニフォームを着た女の子にスタッフが何やかや指示を出している。コートの周辺にはカメラや何に使うのか判らない機材と共にスタッフが30人くらいいるだろうか。まず僕は魂のメンバーを探した。だけど彼らはまだ来ていない模様。僕らエキストラはどうやらバスケの試合を応援している高校生を演じるらしく(ま、演じるって程のことではなく、ワーとかキャーとか言って拍手したり喜んだりがっかりしたりするだけなのね)、スタッフが僕らひとりひとりに立ち位置を指示する。結構細かい。僕は2階から応援することに。そこで、スタッフの声。「港さん入りまーす」入り口を見ると白色に黒いぶちのある犬の全身タイツを着込んだ港カヲル!会釈をしながら歩いてくる。立ち止まったのはコート脇にあるバスケチームのベンチ。どうやらバスケチームの監督という設定らしい。で、いつの間にかカヲルさんの反対側にある相手チームのベンチにはバイト君が座っている。相手チームの監督らしい。バイト君はカヲルさんと対照的に「絶対、高校のときこんな先生いた」的な冴えない高校教師スタイル。何色と表現していいのか判らないような色の地味な背広とズボン、背広の中にはグレーのベストを着込んでいる。それが妙に似合っている。そんな格好のためか、芸能人オーラがなく、最初からその場所にいたにも関わらずバイト君の存在に気がつかなかった僕。それと、スタッフがバイト君のことを「バイトさん」と呼んでいるのが可笑しかった。
バスケのユニフォームを着た女の子たちは実際にバスケをやっている人らしく、うまい。彼女らひとりひとりにも細かい動きの指示があり、同じシーンを何度何度もも繰り返す。カヲルさんとバイト君はベンチで踊る監督。振り付け師の人が細かく指導。カヲルさんはいつもの愛嬌たっぷりの演技。二人ともちょっと時間があくとそれぞれ独自にダンスのチェック。ちょっとプロ魂。
撮影内容の詳細は割愛させていただくけど、夜までずっとテストテストテスト本番やり直し本番OKの繰り返し。スタッフや出演者の根気と体力、そして妥協しない姿勢に感服。
そんな中、尿意をもよおしどうしてもトイレに行きたくなった僕は撮影中のスタッフに場所を尋ねることも出来ず、右往左往。すると、たまたま行った体育館の入り口(外側)で椅子に座って出番待ちのカヲルさんとバイト君を発見。漏れそうなため変な動きをしている僕を見てバイト君が「どうしたの?」的な表情。僕は「チャンス!」と思って、「すみませ〜ん、トイレはどちらでしょうか?」。すると今度はカヲルさんがわざわざ椅子から立ち上がって、「その奥の左側ですよ〜」と小さな声で教えてくれた。僕はその二人の様子にちょっと感動。「ふたりともいい奴じゃん」
もう一つ撮影中のエピソード。次のシーン準備のための空き時間。僕の前にはバスケチームの女の子たちが集まって休憩している。そこにコートの向こう側からなにやら走ってくるバイト君。女の子たちの中に入ると両の手のひらを広げる。そこにはコインが一つ。なんと手品を見せるためにわざわざやって来てくれたらしい。(バイト君はそれ以外にも僕たちエキストラや他の出演者にもいろいろ気遣いをしてくれていた)女の子たちもそんな気さくなバイトくんにいろいろ話かける。いつのまにかバイト君の周りに輪が出来た。その様子はまるでの「本物の女子高のバスケチームと監督」のようだった。
一方、カヲルさんは今回のPVはメインでの出演のため、かなり疲れているようで、撮影の合間はほとんど椅子に座ってぐったりしていた。確かにバイト君に比べてダンクシュートや激しいダンスなど体力を消耗するシーンが多かったので、ホントに大変だったろうと思う。それでも、一旦カメラが回り始めるといつものハイテンション港カヲルになる。これまたプロ根性がすごいなと感服。
てな訳で、今回の撮影(僕は2日間中1日だけ参加)には破壊も暴動も不参加だったけど、カヲルさんとバイト君の人柄やプロ根性を間近に見ることができて、彼らのことを益々好きになることができた。そんな感じで、またこんな機会があれば、次回も是非参加したいと思った。