ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

あらためて(というほどのものではないけど)キレイを観ましたよ

まず、ひとことで言うと、2000年の初演を観ていない僕にとって
激動の3時間30分でした。
前から4列目のセンターだったということもあるけど、松尾スズキクドカン
の怪演ぶり、阿部サダヲ荒川良々の愛嬌たっぷりのキャラクター。そして
橋本じゅんの好演熱演、どれをとっても僕の脳の中心にアタックを繰り返し
僕を彼らの虜と化するのに余りあるパワーでした。


今回、上演直前にケガレ役の酒井若菜が体調不良で降板。
でしたが、穴を埋めた鈴木蘭々、がんばっていました。いくらか声が前に出て
こなかったり、歌が不安定になるとこがあったりしましたが、大人計画の面々
片桐はいり橋本じゅんなどのベテラン客演の中でも、いい具合に馴染んで
いて、蘭々流ケガレを演じることができていたと思います。結果的にケガレの
キャラは酒井若菜より鈴木蘭々が向いていたのでは?と思います。(ケガレを
演じている酒井若菜がイメージできません)


そして悲しい運命を背負っているダイズ丸。これを演じる橋本じゅん
可笑しかったです。それと同時に運命を真正面から受け入れて、そこで最善を尽く
すダイズ丸。感動しました。この役は初演では古田新太が演じていたとのこと、
それはそれで観てみたい気満々です。僕は古田ダイズ丸を知らないので
橋本ダイズ丸に自然に馴染んで、ある意味感情移入することもできたのですが
初演を観た人にとっては、(もしかしたら)納得のいかないダイズ丸だったの
かなぁとも、ちらっと思いました(古田新太は芸達者もいい所ですから)。それ
と(蛇足だけど)橋本じゅんが、どうしてもアンタッチャブルの山崎に見えて仕方
なかったのは僕だけだろうか。。。


その他の、松尾スズキ阿部サダヲ荒川良々、村杉蝉之助、片桐はいり
岡本健一高岡早紀も僕的には気に入りました。
ただ、クドカン演じるマジシャンは笑えてしまって。。。ホントはもっと
不気味なキャラなのでは?


もう一回観たい。
これが今の気持ち。なんとかチケット手に入らないかなぁ。
その前に初演の奥菜恵版「キレイ」のDVDを入手しなくては!