ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

はだしのゲン

昨日は北千住のシアター1010で「はだしのゲン」を観た。
これって、同名の漫画が原作なんだけど、
その漫画、小学生のとき、学校の図書館で夢中になって読んだ
記憶がある。
当時(小学3年)の担任教師が戦争体験や日本の戦争犯罪とかの
教育に熱心な人で、社会や道徳の時間は大抵、「ベトナムのダー
ちゃん」「ガラスのうさぎ」そして「はだしのゲン」などの話
をしてくれた。
僕もその影響を受けて、それらの話に興味を持つようになった。
(そう考えると、小学校低学年に出会った教師は良くも悪くも、
生徒に大きな影響を与えるんだな)


今回の舞台は、かなり前から世界各国で上演しているみたいで、
リーフレットには、アメリカで絶賛されたと書かれていた。


で、観た感想は、ひと言でいうと
「戦争というのは悲劇だ」


幸せに暮らしていた家族が原爆で引き裂かれるという
ストーリーもそうだが、
寺山修司の演出を思わせる全身黒タイツの人々の動きや、効果
的な音響と照明(シルエット)が、観客側に戦争の恐怖や悲しさ
を一層強く感じさせたと思う。


観終わったあと、気持ちが少し重くなり、軽い鬱になった。
そういうこともあって、もう一回観るのはしんどい。