ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

村上春樹を読んで

今、読んでいる小説は村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」です。
何をいまさら。。。と思われるかもしれないけど、基本的に村上と
いえば「春樹」でなく「龍」である僕は、春樹の最新小説を読むと
いう習慣がありません。


それでも時々、なぜだか彼の小説、そしてその小説世界に浸かりたく
なるときがあるのです。

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)


そのときの僕の精神状態がどういうものかってことは、よくわかり
ませんが、彼の小説世界に入り込むとなんとなく安心できるのかも
しれないです。


昼食準備中に知らない女性から電話がかかってきて、その相手を
している間に昼食用のパスタを茹ですぎても、それはそれとして
そのまま受け入れる。そして午後は妻から頼まれて、行方不明の
猫を探しに行く。途中、出会った見ず知らずの女の子との会話。


そんな世界です(どんな世界か上手に説明できていないけど)


これってすごく小説らしい小説だなって思うんです。


こんな身近なことから完璧なフィクションを構築しているのって、
村上春樹と。。。。。しかいないかなと思っています。