ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

岩松了出演作品『インスタント沼』

テアトル新宿で。
平日の昼間だけど、それなりの人々。三木聡監督人気だろう、と判断する。
ヒロイン、麻生久美子演じる沈丁花ハナメの、ある意味冒険活劇。ひょんなことから実の父親(?)を探すことになり、そこから物語が動き出す。


この映画は、随所に三木監督のお遊びがあり、それを見つける楽しみ(それは時効警察と同じ)もあるし、ちょい役で出演している、僕個人的にツボにはまる役者さんを見るのも楽しみ。三木監督作品におなじみの岩松了さんは、今回はちょこっとしか出ておらず、その点は残念。


宮藤官九郎さんと渡辺哲さん演じる刑事のいい加減さや、松重豊さんと村松利史さんの調子よさが○。また、看護婦役の五月女ケイ子さんのダークな部分もgood。


麻生久美子の常に前向きな姿勢と飄々とした風間杜夫松坂慶子のベテラン陣がうまく組み合わさって、最後の最後までダレルことがなく見られた。ただ、ひとつ気になるところといえば、ラストを「よい話」にしなくてもよかったのに…ってところか。
でも
亀は意外と速く泳ぐ」、「図鑑に載っていない虫」、「転々」に負けず劣らずの名作だと思う。



MovieWalker レポート 【撮影現場レポート】 三木聡監督の新作「インスタント沼」撮影開始! 麻生久美子、加瀬亮らも首をひねる面白ワールド