ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

『あの頃ペニー・レインと』〜初恋は実らない〜

監督・製作・脚本のキャメロン・クロウの自伝的映画。


15歳でローリングストーン誌のライターになったウィリアム。ブレイク寸前のロックバンド「スティルウォーター」のツアーに同行取材することになった。そのきっかけを作ってくれたのは、バンドのグルーピーの中でのリーダー的な存在のペニー・レイン。ペニー・レインはバンドの中心ラッセルとよい感じ。ウィリアムのペニーへの恋心とペニーのラッセルへのあこがれとも言える気持ちそれぞれが絶妙なバランスで散りばめられて。


15歳の少年とバンドのメンバー、彼らをとりまくグルーピーたち。僕はそんなみんなのことを大好きになった。仕事、恋愛に対してまっすぐに向き合おうとするウィリアム。あくまでツアーの間だけの恋愛と割り切ろうとするが、真実で幼い恋心を抑えきれないペニー・レイン。誰よりもバンドのメンバーのことを思いながらも、他のメンバーの嫉妬に悩むラッセル。そんな彼らすべてが自分自身の本心に正直でありたいとがんばっている。

何度でも観たいし、ずっとあの空気を感じていたい、そんな映画に巡りあえた。