ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

有馬記念回顧の回顧

「net.keiba」のコラムに「柏木集保の重賞レース回顧」*1というのがあって、先週の日曜日に中山競馬場で行われた有馬記念の回顧を行っている。
この文章を読んだとき、「シャレかな?」と思った。それほど、おもしろいコラムだった。
主要メディアの「ディープインパクト感動の引退レース」というミーハー的な論調とはまったく異なる角度からレースを見ている。
主要メディアは「ディープの引退レースに11万人もの人々が集まった」と報道した。
それに対し、このコラムでは「たった11万人しか競馬場に来なかった」…「!」
昨年の有馬記念入場者数は16万人!さらに、昨年と比較して今年の売り上げは約12%減!
ミーハーなディープファン(この言葉自体妙ですが)は、徹夜をしてでも「ディープの引退レース」を観たかったのだろうが、あくまで毎年実施されるグランプリレース「有馬記念」として、今年の有馬記念をとらえていた競馬ファンは、過剰なマスコミ報道やアイドルを見るようような目でディープインパクトを見ている「にわか」ファンに辟易していて、中山観戦を敬遠したのだろう、というのは想像に難くない。
ディープインパクトだって、人間の金儲けのために走らされている経済動物である「サラブレッド」に違いないし。だからこそ、マスコミは打出の小槌のディープインパクトを必要以上に持ち上げているのだし。
JRAに意図的に作られた「アイドルホース」。これに踊らされているファン。あまりにも分かりやすい構図だ。