ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

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駒込の古書店、BOOKS青いカバに行ってきました。

前々から気になっていた、六義園そばにある「BOOKS青いカバ」という古書店(厳密には、新刊も売っています)に行ってきました。 外にある特価本コーナーをそんなに期待せずに眺めているとすぐに発見!集英社の「世界の文学 ジョサ」と「カルペンティエール/…

樋口毅宏『さらば雑司ヶ谷』

職場の同僚に勧められ。 タモリ論とかで話題の著者なので、さてどんな小説かとかなり楽しみにして読み始めた。 うーん、読後に感じたのは、「薄味の舞城王太郎」。 キャラクターが立ってなくて、魅力的なキャラが見当たらなかった。 残念。さらば雑司ヶ谷 (…

「MEKURU VOL.01」

創刊号。特集は宮藤官九郎だった。 これまでにもいろんな雑誌やムック本でも特集されてきた「クドカン全作品」が特集紙面のほとんどを占めている。つまり、「クドカンドラマ作品脚本全15本」とか、「クドカンドラマ出演作」など。 そういえば、昨日、日本映…

川勝正幸著「ポップ中毒者の手記(約10年分)」

15年前に出た著者のコラム集が河出書房新社から文庫化。著者は約1年前、自宅に出火により亡くなった。そのときには、彼にお世話になったという様々なアーティストがお悔やみのコメントを出していた。恥ずかしながら、僕が川勝正幸氏を知ったのはそのときが初…

山内マリコ著「ここは退屈迎えに来て」を買った

TBSラジオの「life文科系ラジオ」で話題にあがっていたこの小説。すごく気になったので、さっき高田馬場の芳林堂で購入。地方都市に住む若い女の子の話らしい。これも最近、僕が読んでいる青春小説の類いなのかな、と思ったこともあったし。 ここは退屈迎え…

吉田修一著「横道世之介」

ただいま読んでいるのがこれ。映画化されるらく、ウチの前の本屋で平積みにされていた。以前は、吉田修一はサイン会に並ぶほど好きでよく読んでいたのだけれど、そう言えば、最近は読んでいなかった。本屋で手に取ることもなかったかも。 この「横道世之介」…

雨の中立ち寄ったブックオフで

一冊だけ購入。 小野島大著「音楽ライター養成講座」。 105円也。 たまたま歩いていたら見つけたので入った。 せっかく入ったのだから、一冊くらい何か買おうを思って店の中をウロウロ探したけど、とくにめぼしいものがなく、まあ、音楽ライター自体には興味…

青木淳悟「私のいない高校」

を読みたいがためにAmazonマーケットプレイスで「群像」2011年2月号を購入。今年、三島由紀夫賞を受賞した同作品は単行本も出ているので、そっちを買った方が手軽だろうけど、なんか、群像だと他にもいろんな作品が載っているからお得じゃん、たとえば、チェ…

文學界新人賞作品「最後のうるう年」

二瓶哲也さんの作品を読んだ。主人公は、小説家を目指したことがある中年の男。さまざまな職業を経て、今、印刷会社に勤めている。その彼が昔のことを思い出す。 男は風俗業界に入り、デリヘルの送迎を担当する。男はそんな自分を、他の人間とは異なる「カッ…

作家のS氏

から面白そうな雑誌をもらった。 また楽しみが増えた。

P・ハイスミス「太陽がいっぱい」

昨日から読んでいます。たまたまブックオフで105円。買ったので。 読み始めて、いきなり物語が動き出す感覚がたまらくて、さすがハイスミス。 今、大江健三郎「万延元年のフットボール」も読んでいるので、「太陽がいっぱい」は電車に乗るときに読もうと思い…

大森望著「新編SF翻訳講座」河出文庫

「大竹まことのゴールデンラジオ」やトヨザキ社長との文学賞ぶった切りなど、書評家として有名な大森望氏。本職は翻訳家なのです。とあらためて書かなくても、周知のことだろうけど。 翻訳について参考になるというよりも、人に読ませる文章を書くうえで役に…

伊坂幸太郎「砂漠」

今では高層ビルに変貌したけど、僕が通っていた頃の大学にはまだ古い校舎がいくつか残っていた。地面にめり込むようにそこに存在した校舎の半地下に僕が仲間と4年間を過ごしたサークルのボックスがあったんだ。昼間でも日が射さず、ジメっとしたその部屋に…

伊藤 計劃「虐殺器官」

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/10メディア: 文庫購入: 75人 クリック: 954回この商品を含むブログ (516件) を見る 買ってみた。「ゼロ年代最高のフィクション」という触れ込みに惹かれた。

岩松了さん「しみじみ…四月は残酷な月だ」

「帰ってきた時効警察」を観ていたら、熊本課長こと岩松了さんが「しみじみ…四月は残酷な月だ」と吟じて、「有名なイギリスのポエムだ」と言っていた。 ところで、僕は、このポエムを知らなかったので、ちょっとだけ調べてみた。 すると、確かにトマス・スタ…

プルーストリー「夜の来訪者」

いいから、とにかく読めっ! と言われ続けたのに、なかなか読むチャンスがなかったこの戯曲。 戯曲形式だからってだけじゃなく、物語にすいすい入り込めたので 1時間で読み終わった。 そして、読み終わって、 こんなことだったら早いとこ読んでおくんだった…

トマス・ピンチョンとか

今、読んでいる「メタフィクションの思想(巽孝之著・ちくま学芸文庫)」、まだ読み始めたばかりで、ああだこうだ言うことはできないけれども、何の因果かトマス・ピンチョンを読みたくなってきた。そこで、書棚をひっくり返し、以前、何度も挫折した「競売…

「野良犬」と日野日出志

いま、日本映画専門チャンネルで「野良犬」を観てる。この映画を観るたびに感心するのが、じりじりとした日本の夏をこのモノクロ映画で絶妙に表現しているところ。拳銃を盗まれた新米刑事の焦りと夏の暑さ。いいね。 マンガで言うと、日野日出志の作品が夏の…

「小説家という職業」森博嗣著

「すべてがFになる」などベストセラーを連発している作家である森博嗣。このひとが言う。小説家になりたければ、「この本を読んでいる時間があったらできるだけ多く書け」。どう書こうか悩むのであれば、「20本書いてから悩め」。 いちいち納得だ。書かな…

楳図かずお55周年記念お台場プチディナーショー!!

最初から最後まで、エンターティナー楳図かずおに感動させられたイベントだった。 楳図マンガの美少女キャラクターのランキングでは、たいして作品を読んでいない僕はついていけなかったけど、楳図さんのひとことひとことに自然に笑みが出た。あれって、人徳…

ウチの近くの本屋

では、ケラリーノ・サンドロヴィッチは 外国文学に分類されている。 当然、有頂天とか、知らないのだろうな。 この本屋の人

大槻ケンヂ著「リンダリンダラバーソール」

あのバンドブームの熱気をまた味わいたくて リンダリンダラバーソール (新潮文庫)作者: 大槻ケンヂ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/08/29メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 20回この商品を含むブログ (69件) を見る

芥川賞のこと

そういえば、該当者無しでした。 仕方ないです。それにふさわしい作品がないのであれば、当然のことだと思います。

これから読む本

伝奇集 (岩波文庫)作者: J.L.ボルヘス,鼓直出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1993/11/16メディア: 文庫購入: 32人 クリック: 158回この商品を含むブログ (167件) を見る以前、所有していたはずなのに、どこかへ消失。 なので、また買ってきた。 判断力批判 …

諸星大二郎「地下鉄を降りて」

35年近く昔の諸星大二郎の作品に「地下鉄を降りて」というのがある。 平凡なサラリーマンが、いつもの帰宅ルートを外れて八重洲地下街に?ちょこっと?入ったところ、道に迷ってどうしても東京駅に戻れないって話。 これは、確か1976年の作品なんだけど、そ…

第142回芥川賞・直木賞の候補作発表

【芥川賞】大森兄弟「犬はいつも足元にいて」(文芸冬号)▽羽田圭介「ミート・ザ・ビート」(文学界12月号)▽藤代泉「ボーダー&レス」(文芸冬号)▽舞城王太郎「ビッチマグネット」(新潮9月号)▽松尾スズキ「老人賭博」(文学界8月号) 【直木賞】池井…

「四十日と四十夜のメルヘン」(新潮文庫)

新潮新人賞受賞作。 小説教室に通い、チラシ配りのアルバイトは完遂せず、チラシを自宅アパートに持ち帰ってしまう。そんな主人公はスーパーマーケットで買い物をする。日記を書いたら四日坊主。 上記出来事が繰り返す。ただ、時系列がある意味複雑に配置さ…

「無情の世界」阿部和重

阿部和重っていうのは、悩ませる。この作品集も僕自身の中にある気恥ずかしさを目の前に突き付けてきた。中でも「みなごろし」は、阿部作品によく登場する、自意識過剰で物事を表面的にしか理解できない、あるいは思い込みの激しい人物が、浅はかな考えプラ…

買った本

岩波新書の「演出家の仕事」井上ひさし作の「ロマンス」の演出日記が載っている。 演出家の仕事 (岩波新書)作者: 栗山民也出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/11/20メディア: 新書購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (26件) を見る

『類語国語辞典』角川書店

蔵前の倒れそうな古書店で見つけて買う。 多少、古いけど、500円というお買い得な値段だった。